スカイラインとは日産自動車の歴史ある車種で、古くはプリンススカイラインから歴史の端を発しています。
スカイラインが有名になったのは、ハコスカといわれる世代のGT-Rモデルのレースでの活躍でしょう。ポルシェを抜く姿に、当時の自動車ファンは熱狂したようです。
当時は自動車そのもののの値段が高く、特にGT-Rはそのなかでも高価なグレードでした。そのためにもどきといわれるような、外見をGT-R風にしたスカイラインも多かったようです。
その後スカイラインはケンメリと呼ばれるモデルになり、GT-Rも継承されましたが、排気ガス規制が厳しくなるなどして、結局レースには参加できませんでした。
またケンメリスカイラインGT-Rの生産台数はわずかに197台が生産され、実際に市販されたのは195台といわれています。まさに幻のGT-Rといわれる車で、現在でも非常に貴重な車種となっています。
その後スカイラインはジャパンと呼ばれる世代になりますが、DOHCエンジンもターボも搭載できず、「牙を抜かれたGT」とまで言われてしまいました。
またこの時代はトヨタと日産のライバル関係がすさまじく、トヨタのセリカがDOHCエンジンを搭載していたため、CMでは「名ばかりのGT達は、道をあける。」とまで言われることに。
それに対して日産は、1980年4月にスカイラインにターボを搭載。すでにセドリック・グロリアとブルーバードに搭載競れていたターボですが、スカイラインに搭載することで、よりスポーツ感をアピールしています。
名ばかりのGT達といわれたことに対して、日産はライバルのトヨタに「今、スカイラインを追うものは誰か」と切り替えしたのです。
その後スカイラインはR30型となり、ポールニューマンのCMからニューマンスカイライン、後期型のRSは鉄火面とも呼ばれます。この世代では4気筒ながらDOHCエンジンのRS、RSターボが誕生します。
そしてスカイライン7代目は、当初4ドアセダンとハードトップのみの設定でした。R31型はあまり評判が良くなく終わり、R32型ではGT-Rの復活もあり人気がブレークします。
その後スカイラインはR33型でボディがすべて3ナンバーサイズになり、時代に合わせて普通自動車枠になります。R34型でGT-Rは生産修了となり、日産車としてのスカイラインの印象は修了します。
V35型からはヨーロッパ系のデザインとなり、ルノー色が濃い国際戦略車になっていきます。現在はV36型となり、2007人にはGT-Rも復活するそうです。
スカイラインは偶数の型式で人気が出るとも言われており、日産が成功した世代の次世代ではチャレンジして結果が出ず、一世代前の良さを改めて進化させるといったモデルチェンジをしています。
かつてはプリンス自動車の名車といわれたスカイライン、日産の人気車種として定着するも、現在はルノー色に染まってきた感じです。そろそろこのルノー路線もしっかり軌道に乗せて。日産もスカイラインの人気回復を図りたいところでしょう。